ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が6日、韓半島の平和と繁栄を祈るメッセージを、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に宛てて伝えてきました。
大統領府青瓦台の報道官が6日、発表したところによりますと、韓国駐在ローマ教皇庁大使のアルフレッド・シュエレブ大司教がフランシスコ教皇からのメッセージを口頭で伝えてきたということです。
それによりますと、フランシスコ教皇は、「韓国政府が北韓との平和と和解を成し遂げるための努力を今後も続けることを望む」と話したということです。
また「文大統領と親愛なる韓国国民に平和と繁栄という天からの贈り物が届くよう神様に祈っている。韓半島平和プロセスを進める韓国政府の努力を強く支持する」と述べました。
これに対して文大統領は、「教皇の祈りと応援が、韓国の国民に大きな力になった。政府はどんな状況でも韓半島の平和定着に向けた努力を決して止めない」と答えました。
文大統領はおととし10月にバチカンを訪れて、フランシスコ教皇と会談しています。
文大統領は当時、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がフランシスコ教皇の北韓訪問を歓迎していると伝え、フランシスコ教皇は、金正恩委員長からの招待状が来れば、北韓を是非訪れたいと答えています。
それから2年近く経ちますが、フランシスコ教皇の北韓訪問はいまだに実現していません。
韓国カトリック教会会議の金喜中(キム・ヒジュン)議長は、去年2月にバチカンを訪れたあとの会見で、「雰囲気がつくられ、北韓が招待状を送ってくれば、フランシスコ教皇の北韓訪問を本格的に検討する」と話しています。