感染防止措置の「社会的距離の確保」について、政府は、当初6日までとしていた、いまの「第2段階」や首都圏での「2.5段階」を、さらに1週間延長することにしました。
丁世均(チョン・セギュン)国務総理と4日、中央災害安全対策本部の会議で、「新たな感染者は多少減っているが、まだ完全には落ち着いていない。早まって感染防止措置を緩和するより、確実に収まるまで総力を傾ける必要がある」と述べました。
また丁国務総理は、「国民経済の困難や日常生活での不便を考えると国民に大変申し訳ないが、いま手綱を引き締めることによって大きな苦痛を避けることができる。国民の理解ともう少しの辛抱を改めてお願いする」と述べました。
政府は、首都圏を中心に新型コロナウイルスの感染者が急速に増えていることを受けて、首都圏に対しては9月31日から感染防止措置のレベルを、もっとも高い「第3段階」に近い2.5段階にまで引き上げています。
朴凌厚(パク・ヌンフ)保健福祉部長官は、「今の2.5段階を1週間延長して13日までとし、病院の病床稼働率が正常に戻れば、緩和する」としています。
一方、4日午前0時の時点での新たな感染者は198人で、累計の感染者はこれで2万842人となりました。
新たな感染者198人は、海外からの入国者が9人で、残りの189人は国内での感染でした。
このうち、ソウルなど首都圏での感染は128人でした。
また重症患者は157人で、コロナ感染が韓国で初めて確認されて以来、もっとも多くなっています。さらに死者は、2人増えて合わせて331人となりました。