政府は、医学部の定員拡大など政府の医療政策に反対して、医学部の学生たちが医師国家試験の受験を拒否していることを受けて、試験日程を1週間延期しました。
保健福祉部の金剛立(キム・ガンリプ)次官は31日、研修医団体の診療拒否についてのオンラインでの会見で、「医学部学生の被害を最小化するため、9月1日から行う予定だった医師国家試験を、1週間延期して8日から行う」と明らかにしました。
政府はこれまで、試験の準備をしてきた学生が被害を受けないよう、当初の計画どおりに試験を行う方針でしたが、受験を取り消した学生が90%近くにまで達し、この分の医療の空白が将来懸念されることから、試験の延期を決めました。
金次官は試験の延期について、「極めて異例だ」として「現時点では追加の対策や方策を講じることは難しい」と述べ、政府として、さらなる延期は考えていないことを明らかにしました。
一方、医学部学生を代表する団体、大韓医科大学医学専門大学院学生協会は、「政府が発表したのは政策の変更ではなく、試験の1週間延期だ。政策に変化がない以上、団体行動を続ける」と述べました。
韓国保健医療人国家試験院によりますと、8月28日の時点で、医師国家試験の受験者3172人のうち、89.5%に当たる2839人が受験を取り消しているということです。