文在寅(ムン・ジェイン)大統領は27日、プロテスタント系教会の指導者16人を大統領府青瓦台に招待し懇談会を行いました。
文大統領は、懇談会で、新型コロナウイルスの感染が再び拡大していることについて、「一部の教会は依然として対面礼拝にこだわっている」としたうえで、「ある教会では、政府の防疫方針を拒否し、妨害している」と述べました。
文大統領が言及した教会は、光化門(クァンファムン)で開かれた集会に参加し、集団感染の責任を問われているチョン・グァンフン氏が牧師を務める「サラン第一教会」を指したものとみられます。サラン第一教会では今月12日に、信徒の感染が初めて確認されて以来、感染者数が急速に増えています。
文大統領は「この教会での感染者は1000人に迫り、この教会の信徒が参加した集会による感染者はおよそ300人だ」として、「国民に謝罪すべきだが、政府の陰謀説だと居直っり、政府の防疫措置を拒否している」と強く批判しました。
文大統領は、その上で、「礼拝と祈りは心の平和を与えることはできるが、ウイルスから守ることはできない。防疫は信仰の領域ではなく、科学と医学の領域であることを全ての宗教が受け入れなければならない」と述べ、教会に防疫への協力を呼びかけました。