GSOMIA=韓日軍事情報包括保護協定を破棄する場合の通告期限となっていた24日を迎えましたが、いつでも破棄できるとしている韓国政府は、これまでのところ破棄を通告していないため、協定は当面維持される見通しです。
GSOMIAは、韓国と日本が安全保障上の機密情報を共有する目的で2016年11月に結んだ、軍事分野で初めての協定です。
協定の有効期間は1年で、韓日いずれかが終了90日前となる8月24日までに破棄を通告しない限り、11月23日に自動更新されます。
しかし、韓国政府は期限にとらわれず、いつでもGSOMIAを終了できるという立場です。
外交部は今月20日、「韓国政府は、特別な期限を定めず、いつでもGSOMIAを終了できるという前提のもと、去年11月22日、終了通告の効力を停止した。韓国政府は、いつでも終了通告の効力を生じさせ、終了できる権利を持っている」としています。
韓国政府は去年7月、日本が韓国向けの輸出管理を強化したことについて、両国間の安保協力環境に重大な変化を招いたとして、8月23日にGSOMIAを終了すると通告しましたが、日本が輸出管理問題に向けた対話に乗り出すことを条件に、11月にGSOMIAの終了通告の効力を停止するとしました。
一方、日本政府は24日、「GSOMIAは、日韓間の協力と連携を強化し、地域の平和と安定に寄与する。安全保障環境を踏まえれば、安定的に運用されていくことが重要だ」という認識を示しています。