韓国とアメリカは防衛費分担金をめぐって。両国の新たな代表による交渉が始まりましたが、双方の溝だけが浮き彫りになりました。
外交部によりますと、今月初めから韓米防衛費分担交渉を担当する韓国側の鄭恩甫(チョン・ウンボ)代表とアメリカ側のドナ・ウェルトン代表が電話やメールなどで韓国駐留アメリカ軍の駐留経費負担に関する特別協定(SMA)の交渉を行っているということです。
今月3日に任命されたウェルトン代表は、韓国だけでなく日本などアメリカ軍が駐留する世界各国との防衛費交渉を担当しています。
韓米両国は、早急に防衛費問題を解決するために持続的にコミュニケーションをとっていくという点では一致していますが、交渉の細かい内容については意見の隔たりが大きいということです。
韓国政府は、ことしから適用される協定をめぐって、去年9月からジェームズ・デハート前代表と交渉を進めてきましたが、妥結にたどり着く前に、デハート前代表は交代となりました。
韓米両国は、ことし3月末、去年の韓国側の負担額を1兆389億ウォンから13%引き上げる案で暫定的に合意しましたが、トランプ大統領の拒否によって最終合意に至ることができず、その後、交渉はこう着状態となっています。