首都圏の教会で新型コロナウイルスの集団感染が発生し、感染者数が急増していることについて、防疫当局は、ことし3月、新興宗教団体の大邱にある教会で発生した集団感染の時より、今回流行しているウイルスのほうが伝播力が強い可能性があると警告しました。
中央防疫対策本部は18日、現在首都圏で流行している新型コロナウイルスの類型は、3月に新興宗教団体「新天地イエス教会」の大邱教会で流行したV型より伝播力が強いGH型である可能性が高いと明らかにしました。
韓国では、ソウルなど首都圏にあるキリスト教教会を中心に感染が急速に広がっています。ソウル市城北(ソンブク)区のサラン第一教会に関連する感染者は、18日正午の時点で438人で、国内での集団感染としては、新興宗教団体「新天地イエス教会」大邱教会で5214人の感染者を出した集団感染に次ぐ、2番目に多い規模となっています。
中央防疫対策本部は、「今この瞬間、速やかに対応せず、感染者に対する診断が遅れてしまえば、アメリカやヨーロッパで起きている大流行が韓国でも起きかねない」と警告し、首都圏以外の現在流行していない地域に感染が広がらないよう、事前の備えが必要だと強調しました。