韓国政府は、300人以上の新型コロナウイルスの集団感染が確認されたソウル市城北(ソンブク)区のサラン第一教会の牧師で、韓国キリスト教総連合会の会長を務めるチョン・グァンフン氏を警察に告発する方針を決めました。
中央事故収拾本部が16日、発表したところによりますと、チョン牧師は当局による待機措置命令に違反し、調査対象者リストを一部記載せず提出するなど、疫学調査を妨害した疑いで17日、警察に告発するということです。
サラン第一教会では今月12日に信徒の感染が初めて確認されて以来、感染者数が急速に増えています。
保健当局によりますと17日午前0時の時点で、この教会に関連する感染者数は、315人になったということです。
保健当局は、この教会から今月7日から13日までの訪問者リストの提出を受けて、居住地別に検査対象者を分類し、検査を受けるよう命じる「履行命令」を出しています。
一方、丁世均(チョン・セギュン)国務総理は17日、中央災害安全対策本部の会議で、「先週末に開かれた日本の植民地からの独立記念日の『光復節』の集会に検査対象者に含まれている信徒が参加したとみられ、さらなる感染拡大が懸念されている」とし、サラン第一教会の信徒や濃厚接触者に直ちに検査を受けるよう呼びかけました。