国家情報院のトップに就任した朴智元(パク・チウォン)氏は、「北韓の核問題解決のための口火を切る」と抱負を語りました。
新任の朴院長は29日、国家情報院で開かれた就任式で、「北韓の非核化交渉や南北関係のこう着状態が長引く一方、国際社会の覇権争いの激化などで安全保障状況の流動性が大きくなっている」として、「国家の安全保障を守り、北韓の核問題解決のための口火を切る」と語りました。
朴院長はまた、「わが国の安全保障や韓半島の平和、民族の和解・協力のために、すべての経験と知恵をもって努力する」としたうえで、「歴史的な責任感を持って、祖国がわれわれに求めている役目を必ずまっとうする」と強調しました。
朴院長はこの日の午前、大統領府青瓦台で文在寅(ムン・ジェイン)大統領から任命状を受け取りました。
朴院長は、1970年代に当時、アメリカで亡命中だった金大中元大統領と出会い政界に進出、国会議員4選のベテランで、これまで文化観光部長官や大統領秘書室長などを歴任しました。
とくに、2000年の南北首脳会談の合意を導き出すうえで貢献し、現政権でも南北問題に関する諮問役を務めるなど、北韓通とされています。