文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、新型コロナウイルスの影響で萎縮している韓国経済について、「第３四半期からは成長に転じることができる」と述べました。
文大統領は27日、大統領府青瓦台で開かれた首席秘書官補佐官会議で、「世界経済が大きく低迷するなかでOECD＝経済協力開発機構加盟国の成長が大きく後退しているのに比べれば、韓国経済は奇跡的に持ちこたえた」として、「国と民間がともに努力すれば第３四半期からは成長への転換に成功できるだろう」と述べました。
文大統領は、旅客の需要が例年の水準を回復し、観光が活力を取り戻したほか、プロスポーツの観覧などが一部再開されたことに触れ、「内需はすでに第２四半期から回復しているため、第３四半期にはさらに良くなるだろう」と見通しました。
また、韓国経済の柱とされる輸出の減少については、「７月から減少の勢いが緩和しているのは幸いだ」と評価しました。
文大統領は、「世界経済の回復のスピードが遅く、困難を短時間で解消するのは難しいが、政府は輸出企業の抱える問題の解決に積極的に、多方面からの支援を強化する」と語りました。