政府と与党「共に民主党」は党政協議を開き、医学部の定員を2030年までに4000人増やすことに決めました。
2022年から毎年400人ずつ増やし、このうち300人は「地域医師制度入試枠」で選抜する予定です。
地域医師は、医師の地域偏在を解消するためのもので、この入試枠で入学した学生は、卒業後、該当する地域で、一定期間勤務することが義務付けられます。
また、医学部の定員の拡大とはべつに、国が公共医療分野で働く医師を直接養成する「公共医療大学」を設立するための立法も推進するということです。
共に民主党の金太年(キム・テニョン)院内代表は、「必要な医療人材や疫学調査官など専門分野の人材、製薬・バイオ分野の人材の拡充に向けて医学部の定員を増員することになった」と明らかにしました。
一方、医師でつくる団体は政府の定員拡大に対して反発しています。
大韓医師協会は23日、ソウル汝矣島(ヨイド)の国会前で記者会見を開き、「医師の地域偏在を解決するために制度的な枠組みを改善せずに、単に医師の数を増やすような政策では失敗する」としてうえで、「医師の増員政策を阻止するためストライキなど集団行動も辞さない」として政府に対して警告しました。