1948年7月17日、憲法が初めて公布された日に当たる「制憲節」の記念式典が17日、国会で開かれ、朴炳錫(パク・ビョンソク)国会議長は、憲法改正に向けた議論の必要性を訴えました。
朴議長は、「国民を守り、未来を切り開くために、憲法改正は避けられない。来年までが憲法改正の好機であるため、新型コロナウイルスが一段落したら、憲法改正に向けた議論を本格化させよう」と呼びかけました。
朴議長は、憲法改正の必要性について、「新しい時代の価値を反映した新しい国の規範が必要だという認識が高まっている。権力構造については第20代国会で十分に議論しており、選択と決断だけが残っている」と強調しました。
第20代国会は憲法改正特別委員会を設置し、1年4か月余りに渡って憲法改正について論議を進めましたが、大統領の任期を4年連任制にすることや国務総理を国会で選出することなどについて与野党の間で隔たりがあり、改正案が発議されたものの、国会での投票にこぎつけられませんでした。
朴議長はまた、南北関係について、南北間の信頼構築に向けた「南北国会会談」の開催を提案し、南北の国会の代表が会って南北関係を法的・制度的に後押しする方法を探ることを呼びかけました。
朴議長は、「国会議長として、いつ、どこででも北韓の最高人民会議の代表と会い、心を開いて南北関係と民族問題を真摯に議論する準備ができている。北韓側の決断を期待する」と述べました。