正式な許可を受けて韓国に滞在する難民の数は、初めて3000人を突破しました。
法務部・出入国外国人政策本部が16日に発表したまとめによりますと、難民に関する統計をとりはじめた1994年から去年まで、難民認定と人道的配慮による滞在許可の件数は合わせて3373件でした。
法務部の関係者は、「2013年に難民法が施行されたのを機に申請件数が大幅に増加してきた」と説明しています。
詳しい内容をみてみますと、1994年から去年までに難民認定を受けた人の数は1022人で、初めて1000人を上回り、同じ期間に人道的配慮による滞在許可を受けた人は2217人でした。
人道的配慮による滞在許可は、難民認定の対象者には該当しないものの、拷問などの非人道的な待遇によって命や自由が脅かされる可能性があると認められる人に対して出されるものです。
難民認定率と人道的配慮の割合を足した「難民保護率」は、去年5.6%を記録し、累積平均値の11.3%の半分程度にとどまりました。
一方、去年、難民認定を申請した外国人は、ロシア国籍者が18.3%で最も多く、カザフスタン14.9%、中国12.9%などの順となっていました。
難民申請でロシア国籍者が最も多かったのは今回が初めてで、2014年1月から発効された韓国とロシア間のビザ免除協定が影響しているものとみられています。