30年あまり前に起きた華城(ファソン)連続殺人事件の犯人に特定されたイ・チュンジェ受刑者について、再捜査していた警察は2日、捜査の最終結果を明らかにし、当時の捜査に人権侵害などの問題があったとして、謝罪しました。
華城連続殺人事件は、ソウル近郊の京畿道(キョンギド)華城で1986年から1991年にかけて、女性10人が殺害された事件で、犯人が捕まらないまま、公訴時効を迎え、未解決の事件となっていましたが、去年8月、事件の証拠物から新しいDNAが検出されたことを受け、警察は、DNAが一致したイ・チュンジェ受刑者について、再捜査を行ってきました。
警察は、会見で、イ・チュンジェ受刑者が14件の殺人と9件の性暴力をしたことが確認されたと明らかにしました。イ・チュンジェ受刑者は、34件の性暴力をしたと自白していましたが、このうち9件だけが立証されたということです。警察は、イ・チュンジェ受刑者の犯行について「自身の欲望を満たすために起こした連続犯行であることを確認した」として、検察に送致する予定だと述べました。
警察はこの日、当時の捜査で人権侵害があっとして謝罪しました。当時の捜査で、8件目の事件の犯人に特定され20年間服役したユン氏とその家族に謝罪し、当時、イ・チュンジェ受刑者が3回も捜査対象者となったにもかかわらず、犯罪を立証できず、多くの犠牲者が出てしまっと謝罪しました。
警察は、当時の捜査で違法行為をしたことが明らかになった捜査関係者を刑事事件として立件しています。