統一部は、WFP＝世界食糧計画を通じて、北韓に1000万ドル規模の支援を行うことを検討していましたが、南北関係の悪化を受け、支援を保留したことを明らかにしました。
6月29日に行われた国会の外交統一委員会の全体会義で、徐虎（ソ・ホ）統一部次官は、WFPとの会議で、北韓の乳幼児や妊産婦を対象にした1000万ドル規模の支援を行うことを議論していたものの、6月4日、北韓の金与正（キム・ヨジョン）党第１副部長が、南北軍事合意破棄の可能性に言及したことで、南北関係が悪化し、1000万ドルの支援を保留したと明らかにしました。
統一部は、今後、状況を見極め、保留した支援に関する協議をいつ再開するか決める考えです。
韓国政府は、2014年から、WFPを通じて北韓の乳幼児・妊産婦を対象にした支援事業を行っていて、これまでの支援金額は、2014年に700万ドル、2015年に210万ドル、2019年450万ドルと、合わせて1360万ドルに上っています。