韓国戦争勃発から、ことしで70年が経過しましたが、依然として、12万を超える戦没者の遺骨が収集されていません。
未来統合党のソ・イルジュン議員が国防部の資料をもとに明らかにしたところによりますと、1950年、韓国戦争に参戦し犠牲になった戦死者のうち、依然として遺骨が発見されていない人は、12万2649人に上っています。
国防部の遺骨発掘鑑識チームは、戦没者の遺族のDNAサンプルを採取し、これを基にDNA鑑定を行い遺骨の身元を特定しています。ことし新たに158柱の遺骨が発掘され、これまでに発掘された遺骨は、1万543柱になりました。
韓国戦争に参戦した韓国軍兵士のうち戦死者は13万7899人、負傷者は45万742人、行方不明者2万4495人、捕虜となったのは8343人でした。
今回資料を公開したソ議員は「戦没者の犠牲と献身を忘れてはならない。遺族のDNAサンプル採取を拡大し、遺骨発掘チームの組織強化を図るなど、国は遺骨の発掘に引き続き取り組むべきだ」と話しました。