第20代国会が、20日の本会議を最後に、事実上幕を下ろしました。
与党が野党の総議席数を下回る、いわゆる「与小野大」の国会が誕生したことや、複数政党制への期待から始まった第20代国会は、4年間対立と空転を繰り返し、「過去最悪の国会」という汚名を残して閉幕することになります。
2016年に幕を開けた第20代国会は、朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾訴追案の処理を皮切りに、与野党の対立が激しくなりました。
2017年に行われた大統領選挙で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が当選したことで政権交代が実現しましたが、与野党の対立はさらに激しさを増しました。
また、去年9月から10月には、曺国(チョ・グク)前法務部長官の不正疑惑をめぐる問題で、再び与野党の溝が深まりました。
第20代国会は、20日に行われた最後の本会議で、「新型コロナウイルス対応法」など、100あまりの方案を成立させる方針でしたが、法案処理率は36.6%にとどまったということです。