ソウル市内の繁華街・梨泰院(イテウォン)のナイトクラブで起きた集団感染が各地に広がり、未成年者の感染者も報告されていますが、教育部は14日、今月20日に予定されている高校3年生の登校開始を、延期しない方針を示しました。
教育部は、今月20日から来月8日にかけて、 学年ごとに登校開始日をずらし、順次、登校授業を開始することを発表していましたが、梨泰院のクラブで起きた集団感染が地域社会に拡散することが懸念されることから、一部ではさらに登校を延期する必要性を指摘する声が出ています。
これについて、教育部は14日、記者会見し「20日に予定されている高校3年生の登校授業開始について、今のところ延期は検討していない」として、予定通り20日に、登校を開始する方針を示しました。
教育部は、延期しない理由について「(日本のセンター試験にあたる)大学修学能力試験の日程に合わせることなどを理由に、登校開始が必要だとする世論が多い」と説明しました。
ほかの学年については、「高校2年生以下の学年についても、今後状況を見極める必要はあるが、今のところ延期は検討していない」と述べました。
教育部は、来週に登校を控えた全国の高校3年生に、体温を測るなど、自主的に体調管理を行うほか、梨泰院など、集団感染が起きた地域を訪ねた人は、指定の医療施設でウイルス検査を受けるよう呼びかけました。