韓国政府は、韓国戦争で、韓国を支援するため参戦した元兵士の外国人にマスクを支援することを検討しているもようです。
国家報勲処によりますと、「新型コロナウイルスの感染拡大で、毎年参戦勇士を招いて開催してきた行事などをことしは開けなくなったため、その代わりに高齢の参戦勇士たちに役立つ方策を探った」ということです。
ことしは、韓国戦争から70年となる節目の年でもあります。
政府がマスクの支援を検討している国は、韓国戦争当時、国連軍に参加し韓国を支援するため派兵した16か国と医療支援を行った6か国の合わせて22か国です。
兵力をもっとも多く派遣したアメリカや新型コロナウイルスの感染拡大が深刻なイタリアなどが主な対象国で、現在、現地の公館を通じて需要調査を行っているということです。
政府は、ことし6月までマスクの輸出を禁じる措置を取りましたが、人道目的の輸出は例外としています。
ただ、韓国国内でのマスクの需給状況を考慮する必要があるため、食品医薬品安全処など関係部処との協議の経て、最終決定する方針です。
また韓国政府は、最近感染者数が急激に増えている日本へのマスクの支援も検討しているということです。
外交部の当局者は、「日本の状況や韓国国内の世論を考慮しなければならない。いまのところ、日本政府からの支援の要請は来ていない」と話しています。