韓国で15日に行われた国会議員総選挙では、首都圏の中道票・無党派層の票が行方が勝敗を左右し、与党「共に民主党」が過半数の議席を確保した主な要因になったと見られています。
今回の総選挙で「共に民主党」は、あわせて49議席をかかえるソウルで41議席を確保して圧勝し、最大野党「未来統合党」は龍山(ヨンサン)区と伝統的に支持層が多い江南地域7か所での当選にとどまりました。
13議席を占める仁川(インチョン)では「共に民主党」が11議席をとり、首都圏で最も多い58議席をかかえる京畿道(キョンギド)では「共に民主党」が51議席、「未来統合党」が7議席となりました。
首都圏で「共に民主党」が圧勝したことについて、「未来統合党」の一部でいわゆるブラック・プロパガンダ方式の選挙運動が繰り広げられたことによって、中道・無党派層の票が与党側に集中したとの分析が出ています。
一方、今回の総選挙でも、保守派と革新派の票が全国を東西に分断して分かれる結果となりました。
保守の中心とされる大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンブクト)は、「未来統合党」に票が集中し、慶尚南道(キョンサンナムド)や釜山(プサン)もほとんどの地域で「未来統合党」が勝利しました。
一方、全羅道(チョンラド)地域では、全羅北道(チョンラブクト)の1か所を除き、すべての地域を「共に民主党」が席巻しました。