15日に投開票された第21代国会議員を選ぶ総選挙で、革新系与党「共に民主党」と、与党系の比例代表政党「共に市民党」が全議席の5分の3にあたる180議席を獲得して圧勝し、巨大与党が誕生することになりました。
開票がほぼ終わった16日午前7時現在、革新系与党「共に民主党」と、与党と連携する比例代表政党「共に市民党」は 全議席数300のうち5分の3にあたる180議席を確保し、圧勝しました。一方、保守系最大野党「未来統合党」と未来統合党と連携する比例代表政党「未来韓国党」は103議席を確保しました。
253の小選挙区は、16 日午前7時現在、「共に民主党」が163席、「未来統合党」が84席、革新系の「正義党」が1席、無所属候補が5席を確保しました。
選挙結果を受けて、保守系最大野党「未来統合党」の黄教安(ファン・ギョアン)代表は、15日夜遅く記者会見し、「すべての責任は私が背負っていく」と述べ、敗北の責任を取って代表を退く考えを表明しました。
今回の選挙では、新型コロナウイルスの感染者が1万人を超えるなか、文在寅(ムン・ジェイン)政権による徹底した新型コロナウイルス対策が国民に評価され、与党への追い風になったものとみられています。
5分の3の議席を占める巨大与党が誕生するのは、1987年の民主化以来初めてです。
与党は改憲以外の法制化で野党の反対を抑え込むことが可能となり、任期後半に差し掛かる文在寅政権の国政運営への追い風となる見込みです。