第21代国会議員総選挙の投票が、15日午前6時から全国1万4330の投票所で一斉に始まりました。
今回の総選挙は、小選挙区253、比例代表47の合わせて300議席を選出するものです。
選挙結果は、5年の任期を折り返し、残り任期が2年となった文在寅(ムン・ジェイン)政権にとって「中間評価」と位置づけられていて、文大統領の任期後半の政権運営に影響を及ぼすものとみられます。
300議席のうち、文在寅政権を支える革新系の与党「共に民主党」の現有議席は過半数を下回る120議席で、保守系の最大野党の「未来統合党」は92議席です。そのため、少数与党の「共に民主党」が議席数を伸ばして、過半数を握る巨大与党になるのか、それとも最大野党「未来統合党」が第一党を奪還するのかが最大の焦点となっています。
投票は午後6時に締め切られ、事前に行われた在外国民投票や国内での期日前投票と合わせて即日開票され、16日未明にも大勢が判明するものとみられています。
KBS、MBC、SBSの地上波テレビ3局は、午後6時の投票の締め切りのあと、共同で行った出口調査の結果を発表します。
投票は1人2票制で、白い用紙は選挙区の候補を、黄緑色の用紙は比例代表で支持する政党を選ぶ方法で行われています。
今回の総選挙でもっとも目立つのは、政党投票に参加する政党数が35と、比例代表選挙制度を導入した2004年以来もっとも多くなりました。
このため投票用紙の長さが48.1センチもの長さになって、投票用紙を読み取って分類する開票機が使えなくなったため、開票に時間がかかるものとみられます。