韓国政府は8日、学習塾と教習所について、新型コロナウイルスの集団感染の可能性があると判断される場合、運営を停止するよう勧告する行政命令を発令しました。
中央災害安全対策本部はこの日、定例の記者会見で「感染病予防法で定められている集会・集合の禁止命令に基づき、学習塾と教習所を対象に、今日から行政命令を出す」と発表しました。全国の学校は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、9日から、生徒を登校させず、ネットで授業を配信するオンライン授業を始める一方、学習塾は依然として現場での授業が行われていて、学校がオンライン授業をする意味がないという指摘が出ていました。
中央災害安全対策本部は、行政命令に基づき、学習塾と教習所について、運営を停止するよう勧告するほか、運営停止が難しいとされる場合は、政府がまとめた防疫指針を順守するように勧告しています。
指針には、講師と生徒は全員マスクを着用すること、授業時間には生徒同士1~2メートル以上距離を置くこと、1日2回以上消毒や換気を行うこと、防疫管理スタッフを設け、出入した人のリストを作成することなどが盛り込まれています。
中央災害安全対策本部は、現場点検を行い、防疫指針に従っていないと確認された場合、運営を停止させるなど、学習塾や教習所の管理を強化する方針です。