文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、ペルーのビスカラ大統領と電話会談し、新型コロナウイルスへの対応策などについて議論しました。
大統領府青瓦台によりますと、文大統領は６日午前、ビスカラ大統領の要請を受け、およそ20分の電話会談を行いました。
ビスカラ大統領は電話会談で、韓国政府の新型コロナウイルスへの対応について「世界が韓国の事例を模範としている」と高く評価したうえで、「ペルーも今が最も厳しい状況で、韓国が下した決定を見習いたい」と述べました。
ビスカラ大統領はまた、「韓国のように迅速かつ広範囲に検査を行うためには韓国の技術力が必要だ」として、診断キットなどの医療物資のほか、韓国の新型コロナウイルス関連の経験、技術力やノウハウを共有させてほしいと呼び掛けました。
これを受けて文大統領は、「新型コロナウイルスを克服するうえで最も重要なのは国際社会の協力と連帯だ」として、「ペルーに対して適切かつ実質的な支援を行えるよう関心を持って対応する」と答えました。
文大統領はさらに、ペルー国内に足止めされていた韓国人198人が先月28日、ペルー政府の積極的な協力により政府のチャーター機で無事、帰国することができたとして謝意を表しました。