新型コロナウイルスの感染者が世界的に広がっている状況を受けて、韓国政府は19日から到着するすべての航空機の乗客に対象に広げ、特別入国手続きを実施すると発表しました。
中央災害安全対策本部が17日に明らかにしたところによりますと、19日から韓国に到着するすべての航空機の乗客を対象に、入国検査場での発熱検査を行い、特別検疫申告書を提出することを義務付けるなど、検疫手続きを強化することにしたということです。
海外からの入国者の中で、新型コロナウイルスに感染していた人の数は、17日時点で55人となっています。このうち、ヨーロッパからの渡航者が27人と最も多く、次いで中国が16人、中国以外のアジア諸国が12人となっています。
中央災害安全対策本部は、すべての入国者リストを地方自治体に通知し、入国から2週間、発熱などの症状があるかどうか確認させるなど、より積極的な監視システムを適用する方針だとしています。
防疫当局によりますと、16日時点での入国者は、船舶を含めて1万3350人となっており、このうち特別入国手続きの対象者は2130人でした。
19日から特別入国手続きの対象が、すべての入国者に拡大されることで、対象者は韓国人7000人と外国人6000人の合わせて1万3000人を超えるとの見通しが出ています。