新型コロナウイルスの感染者増加を受けて、韓国政府は先月29日、日本全域を対象に、 旅行警報のうち最も低い段階の「旅行注意」を発令しました。
韓国の旅行警報は、第4段階の「旅行禁止」まであり、東京電力福島第1原発の半径30キロ以内には、第3段階の「撤収勧告」が出されています。
韓国では、警報とは別に保健当局が先月11日、日本への旅行や訪問をできるだけ控えるよう韓国国民に向けて勧告していました。
一方、日本の外務省も1日、韓国の南東部大邱(テグ)と慶尚北道・清道(チョンド)郡について、感染症危険情報を4段階のうち、上から2番目の「レベル3」に引き上げ、渡航の中止を勧告しました。
外務省は、大邱と慶尚北道・清道郡の感染症危険情報を「レベル3」に引き上げた理由について、新型コロナウイルスの感染者が持続的に増えており、人口1万人当たりの感染者数が非常に多いためとしています。
大邱と清道郡を除く韓国全土に関しては、十分な注意を促す感染症危険情報の「レベル1」を維持しました。
これで韓国と日本は、互いに旅行警報の第1段階を出したことになります。