文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、「必要であれば補正予算の編成を検討すべきだ」と述べました。
文大統領は24日、大統領府青瓦台で開かれた首席補佐官会議で、「企業の被害を最小化し、国民の消費喚起、地域経済の回復に向けては大胆な財政投入が必要だ」として、「必要であれば、国会の協力を得て補正予算を編成することを検討すべきだ」と指示を出しました。
新型肺炎の感染者の急増により消費の萎縮や経済活力の低下が懸念されているなか、補正予算編成の必要性については与野党とも一致していましたが、今回、文大統領が直接、指示を出したことで関連の議論にもスピードがつくものと見られます。
これまで政府が第1四半期に補正予算を編成したのは、アジア通貨危機当時の1998年と1999年、グローバル金融危機の影響が続いていた2009年の3回です。
経済専門家らによりますと、新型コロナウイルスをきっかけに編成される補正予算の規模は、少なくとも10兆ウォンから15兆ウォン程度になる見通しだということです。