韓国政府は、新型コロナウイルスの感染が広がっていることを受け、感染症の危機警報レベルをこれまでの「警戒」から最高レベルの「深刻」へ引き上げました。
文在寅（ムン・ジェイン）大統領は23日、政府庁舎で開かれた新型コロナウイルス対策会議で、「感染症が重大な局面を迎えた」として、感染症の危機警報レベルをこれまでの「警戒」から最高レベルの「深刻」へ引き上げると発表しました。
こうした決定は、感染症専門家らの勧告を受けてのことで、これまでソウルと韓国南東部の慶尚北道と大邱に集中していた感染者が22日時点で全国に広がったことを踏まえてのことです。
また、韓国政府は、国務総理を本部長とする中央災難対策本部を設置し、政府を挙げて感染防止に努めるとしました。
さらに全国の小中高校の新学期の開始を来月9日に一週間延期することにしました。
新型コロナウイルスの感染者は23日5時現在、602人で死亡者は5人です。