文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、ポン・ジュノ監督の映画「パラサイト 半地下の家族」が9日、アメリカ・ハリウッドで開かれたアカデミー賞授賞式で最高賞にあたる作品賞をはじめ4冠を受賞したことについて「国民に誇りと勇気を与えてくれた」と称えました。
文大統領は10日、フェイスブックへの投稿で、「韓国映画『パラサイト』のアカデミー賞4冠受賞を国民と共に祝う」としたうえで、「困難を共に乗り越えている国民に、誇りと勇気を与えてくれたことに感謝する」と綴り、新型コロナウイルスによる感染症で国民の懸念が高まるなかでの朗報に感謝とお祝いのメッセージを送りました。
とくに文大統領は、「『パラサイト』は、最も韓国的な物語で世界中の人々の心を動かした」として、ポン監督をはじめスタッフや出演陣を高く評価しました。
一方、朴槿恵(パク・クネ)前大統領当時、ポン監督がいわゆる「文化・芸術界のブラックリスト」に入れられ活動に制約が生じたことと関連して、「韓国の映画関係者が思う存分に想像力を広げて、何も心配することなく映画を制作できるよう、政府も共に努力する」と語りました。