ソウル中央地方裁判所は28日、公文書を偽造して子どもを不正入学させたなど、公文書偽造や収賄の罪で、先月末に在宅起訴された曺国(チョ・グク)前法務部長官の初公判となる公判準備手続きの期日を、当初予定されていた29日から来月12日に延期したと明らかにしました。
曺被告は、先月31日、娘の奨学金を賄賂として受け取り、妻と共謀して息子と娘の不正入学に関与してしたなどとして、収賄、不正請託禁止法・公職者倫理法違反、業務妨害、偽造公文書行使など、合わせて11の罪で在宅起訴されました。
ソウル中央地方裁判所は、今回の延期について、曺被告が今月半ばに追起訴された別の事案と合わせて審理を行うため、公判準備手続きの期日を延期することに決めたとしています。
曺被告は、今月17日に、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に近いとされる柳在洙(ユ・ジェス)釜山市前副市長に対する監察打ち切り問題に絡んだとして、職権乱用の罪で追起訴されています。
ソウル中央地方裁判所は、来月12日に、曺被告が起訴された2つの事案に対する1回目の公判準備手続きを行い、検察と弁護士の立証計画を聞いたうえで、必要な証拠と証人を確認する予定です。公判準備手続きには被告人の出席義務がないため、曺被告は、出席しない可能性が高いとされています。