韓国と日本、アメリカでそれぞれ安全保障を担当する責任者がワシントンに集まり、現地時間の8日、3か国による高官級協議を行いました。
アメリカを訪れている大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は8日、ホワイトハウスで日本の北村滋国家安全保障局長、アメリカのオブライエン国家安保問題担当大統領補佐官と高官級協議を行ったほか、オブライエン補佐官との2国間協議にも臨みました。
具体的な協議内容は明らかになっていませんが、米朝対話の再開や南北関係の進展、韓米同盟や韓日米3か国の協力など多様な懸案について幅広い意見交換が行われたとみられます。
なかでも、中東情勢の急変を受けて、中東ホルムズ海峡への韓国軍派遣について議論が行われたかに関心が集まっています。
また北韓が「新たな戦略兵器の公開」や「衝撃的な実際行動」に言及し、アメリカに揺さぶりをかけているなか、北韓を非核化交渉のテーブルにつかせるための方案についても議論したとみられます。
韓日米3か国の安全保障担当トップによる高官級協議は、去年の日本による輸出管理の強化やGSOMIA=韓日軍事情報包括保護協定をめぐる問題で韓日の対立が深まって以降、途絶えていました。
鄭室長は9日、帰国の途に就きます。