文在寅(ムン・ジェイン)大統領は7日、大統領府青瓦台で新年の演説を行い、韓日関係に関する懸案や関係改善に向けた期待に言及しました。
文大統領は演説で日本について「最も近い隣人」としたうえで、「両国間の協力関係を一層未来志向的に進化させていきたい。日本が輸出規制強化の措置を撤回すれば、さらに迅速に発展させていくことが可能になるだろう」と述べました。
文大統領は、日本の輸出管理強化に対する韓国政府、企業、国民の対応について言及するなど、日本に関連する内容にかなりの時間を割きました。
一方、安倍首相は6日に行った年頭記者会見で「 東アジアの安全保障環境がかつてない厳しい状況の下で、日米韓の緊密な連携はもとより、ロシアや中国との協力関係を築くことは極めて重要だ」と述べるなかで、韓国については「日米韓」として「韓」一文字で触れただけでした。
安倍首相は、去年の年頭記者会見でもRCEP=アジア地域包括的経済連携の交渉参加国として韓国を挙げた以外に、韓国に関する発言はしませんでした。
安倍首相は、今月20日から始まる通常国会の施政方針演説で外交政策について詳しく説明するものとみられ、この際に韓日関係についても触れるものと予想されますが、新年の演説では両国首脳の温度差が露わになる形となり、注目が集っています。