文在寅(ムン・ジェイン)大統領は2日、新年のあいさつを発表し、「韓半島の平和への国民の熱望を受け、相互繁栄の平和共同体を必ず実現させる」と、北韓との非核化交渉の進展に引き続き取り組む姿勢を示しました。
文大統領は、2日行われた政府主催の新年共同あいさつ会で演説し、「去年、われわれは国際社会と歩調を合わせて朝鮮半島の平和に向け少し前進させた。米朝首脳間の対話の意思も続いている」と述べました。これは、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)委員長が大みそかに党の中央委員会総会で核ミサイル開発を再開する可能性を示唆したなか、韓国は非核化交渉の進展に向けて、米朝間の隔たりを縮めるために引き続き努力するという意志を示したものとみられます。
また、文大統領は経済革新の重要性についても触れ 「経済活力を取り戻すためには、民間の努力に加え、政府が新産業の育成や規制緩和などを通じて後押しすることで、韓国経済は新たなステップへと飛躍するだろう」と述べました。