おととしのソウル市長選挙で敗北したあと、海外に留学していた野党「正しい未来党」の安哲秀(アン・チョルス)前国会議員が2日、政界への復帰を宣言しました。
安哲秀前議員は2日、SNSに投稿し、「海外で過ごしたこの1年あまりの間、わたしの人生や6年間の政治活動を振り返る時間を持った。韓国の政治は私が政界入りした8年前よりさらに悪化した。未来を見据えた全面的な国家革新や社会の統合、古い政治や既得権益の果敢な清算が必要だ」と指摘しました。
また「政界への復帰が正しいのかどうかを深く考えた。国民がわたしを政治の道へと導いてくれたので、これからはわたしが国民とともに未来に向けて進んでいきたい」と決意を語りました。
さらに「政治をどのように変えていくか、韓国がどのように未来へと進むかについて話し合いたい」と述べました。
安哲秀前議員はおととし6月のソウル市長選挙で敗北したあと、同じ年の9月に「振り返る時間を持ちたい」としてドイツに向かい、去年10月にはアメリカに渡ってスタンフォード大学で客員学者として研究活動を行っています。
ことし4月の総選挙を前に政界への復帰を宣言したことから、独自の勢力を形成して総選挙に臨むものと受け止められています。