ソウル東部地方裁判所は26日午前、曺国(チョ・グク)前法務部長官に対する逮捕状の発付を認めるかどうかの審査を開きました。
午前10時5分ごろに法廷に到着した曺前長官は、「検察の逮捕状の請求内容には同意できない」とし、改めて容疑を否認したということです。
法廷の前には、曺前長官を支持する市民と、逮捕状の発付を求める市民数十人が集まりました。
逮捕状に記載された曺前長官の容疑は、2017年末に柳在洙(ユ・ジェス)元釜山市経済副市長の重大な汚職疑惑を知っていながら、青瓦台の民情首席室特別監察班による調査を打ち切ったとされる「職権乱用権利行使妨害」の疑いです。
また、青瓦台から調査結果を通知された金融委員会が、自主的な監察や懲戒を行わずに柳元副市長の辞表を受理したことについても、職権乱用の疑いがあるとみています。
監察の総責任者であった曺前長官が、柳元副市長の汚職疑惑を知っていながらも調査を打ち切ったのは、裁量権の範囲をこえたものと判断したとみられます。
一方、最近、柳元副市長が5千万ウォン相当の金品を受け取った疑いで拘束起訴した検察は、青瓦台が監察を進めていた当時もこのような不正を確認、もしくは確認できたと判断しています。
これに先立ち検察は、16日と18日の2回にわたり曺前長官を被疑者として呼び、監察を打ち切った経緯などについて取り調べましたが、検察の取り調べに対し曺前長官は、監察の中断と金融委員会への通知は、正常な手続きだったと主張したということです。
曺前長官の逮捕状の発付の可否は、早ければ26日夜に結論が出る見通しとなっています。