大統領府青瓦台の民情首席室特別監察班がおととし、柳在洙（ユ・ジェス）元釜山市経済副市長の汚職疑惑に関する調査を打ち切った理由を調べている検察は、職権乱用容疑で曺国（チョ・グク）前法務部長官の逮捕状を請求しました。
曺前長官は、民情首席秘書官だったおととし、柳元副市長の不正を把握していながらも、捜査機関に捜査を依頼せず、調査を打ち切るよう指示した疑いが持たれています。
検察は今月16日と18日に曺前長官を被疑者として呼んで、取り調べを行っていますが、曺前長官は取り調べで、正常な手続きにしたがって調査を打ち切ったとし、法的な責任を認めなかったということです。
柳元副市長は、金融委員会金融政策局長だったおととし、金融業界から不正に金を受け取ったとして、先月、収賄容疑で逮捕され、今月13日、起訴されました。
これで、 曺国氏の家族をめぐる疑惑から始まった捜査は、開始から4か月で 曺国氏の民情首席秘書官時代の疑惑にまで広がりました。
これについて、最大野党の「自由韓国党」は23日、「曺国氏に指示した人が誰かを明らかにすることが残っている」とコメントしました。
柳元副市長は、財政経済部課長だった盧武鉉（ノ・ムヒョン）政権時代の2004年、青瓦台に派遣され、大統領の日程や儀典を担当する第1付属室の行政官を務めていて、文在寅（ムン・ジェイン）大統領とも近いとされます。
裁判所による曺前長官の逮捕令状審査は26日に行われます。