文在寅(ムン・ジェイン)大統領は28日、韓国とASEAN=東南アジア諸国連合の特別首脳会議に出席するため韓国を訪れたマレーシアのマハティール首相と首脳会談を開き、両国間の実質的な協力拡大などについて幅広く議論しました。
両首脳が会談したのは、文大統領がことし3月にマレーシアを国賓訪問して以来、8か月ぶりです。
文大統領は会談で、マハティール首相の初めての韓国訪問に歓迎の意を示したうえで、マハティール首相の就任後、マレーシアがダイナミックな発展を遂げてきたとして、マハティール首相の指導力に敬意を表したました。
両首脳は、両国の協力が多様な分野で拡大している点を高く評価し、これを踏まえて、国交60周年を迎える来年、両国関係を「戦略的パートナーシップ関係」に格上げすることで一致しました。
文大統領はまた、両国の協力範囲が第4次産業革命への対応やスマートシティ建設など未来志向の分野に拡大している点に注目し、マレーシアの「東方政策」とASEAN=東南アジア諸国連合などとの関係を深めることを目指す韓国の「新南方政策」のシナジー効果を最大化しようと強調しました。
「東方政策」は、マハティール首相が1980年代から日本、韓国などとの戦略的な協力に重点を置いて推進してきた政策で、文大統領は3月にマレーシアを訪れた際にも、この「東方政策」と「新南方政策」の相乗効果について強調しました。