文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、韓国とASEAN=東南アジア諸国連合の特別首脳会議に出席したベトナムのフック首相と首脳会談を開き、両国の実質的な協力拡大に向けた方策などを議論しました。
両首脳は27日、釜山(プサン)で開かれた韓国・ASEAN特別首脳会議とメコン川流域の5か国カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムの首脳が出席した第1回韓国・メコン首脳会議に参加したあと、ソウルに移動し大統領府青瓦台で2国間会談を行いました。
文大統領は、最近、両国間の貿易や投資が拡大している点を評価したうえで、輸出の多角化と共に先端技術・素材部品・金融サービスなど様々な分野で投資が拡大するよう、ベトナム政府に関心と支援を呼び掛けました。
文大統領はまた、スマートシティ構築に関する協力や都市交通総合計画の樹立支援など公共行政分野のODA=政府開発援助も積極的に拡大する意向を明らかにしました。
両首脳は、韓半島や国際情勢についても意見交換しました。
文大統領は、韓国政府の対北韓政策について説明し、来年度のASEAN議長国や2020年から2年間、国連安全保障理事会非常任理事国を務めるベトナムが韓半島問題において建設的な役割を果たしてほしいと要請しました。
これに対してフック首相は、韓半島問題に対してベトナムも積極的に関心を持ち役割を果たしていくとの意向を示しました。
両首脳は会談終了後、▲二重課税防止協定の改定議定書▲海事業務および船員訓練分野の協力に関する了解覚書(MOU)▲韓国KDB産業銀行とベトナム財務省間の協力に関する了解覚書▲大韓貿易投資振興公社とベトナム貿易振興庁間の協力に関する了解覚書の署名式に参加しました。