釜山(プサン)で開かれた韓国とASEAN=東南アジア諸国連合の特別首脳会議が26日、2日間の日程を終えて幕を下ろしました。
今回の会議で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領とASEAN各国の首脳は、共同ビジョン声明と共同議長声明を採択しました。声明には共生と繁栄をキーワードに、保護貿易主義に反対し、自由貿易を守っていくという姿勢のほか、韓半島の平和をはじめとする域内の平和増進策を共に模索するという内容が盛り込まれています。
会議の後に行われた共同記者会見で、文大統領は「保護貿易主義への懸念が広がっているなか、韓国とASEANは、自由貿易こそが共同の繁栄に向かう道だということを改めて確認した。韓国とASEANは、自由貿易を基に、相互繁栄に向けた革新的共同体となってまい進していきたい」と述べました。
この日の会議では、韓国とASEANのベンチャー企業の関係者が集う韓国・ASEANスタートアップサミットなど、双方の企業間の交流など民間分野の協力強化のための催しも行われました。前日には企業家の交流と協力を促すための「CEOサミット」が開かれ、韓国とASEANを代表する企業関係者、約700人が出席し、共生繁栄に向けた取組みについて意見を交わしたということです。