文在寅（ムン・ジェイン）大統領の母、カン・ハンオク氏が29日、老衰のため入院していた釜山市内の病院で亡くなりました。
享年92でした。
カン氏は文大統領と夫人の金正淑（キム・ジョンスク）氏が見守るなか、臨終を迎えたということです。
現職の大統領が任期中に母親を亡くすのは初めてです。
大統領府青瓦台の報道官は、「文大統領は故人の意思に従って、葬儀は家族葬として3日間、家族だけで行う予定で、弔問や供花は受けず、弔意は心で受け止めることをご了承願いたいとしている」と伝えました。
文大統領は著書「運命」で、母親が家族のため練炭の配達などをして生計を立てたと明らかにしています。
カン氏は北韓の興南（フンナム）出身で、2004年の離散家族再会事業で北韓に住む妹と再会しています。
文大統領は葬儀が終わり次第、業務に復帰する予定ですが、31日に予定されていた反腐敗政策協議会は延期されました。