29日午前、中国の軍用機2機が西海上で韓国の防空識別区域に進入し、韓国軍が戦闘機を出動させる措置をとりました。
これまでも、中国の軍用機が韓国の防空識別区域内に無断で進入することはありましたが、今回は、両国の軍当局の間に設置されたホットラインを通じて、 中国の軍当局が事前に飛行の経路や目的を韓国軍に知らせてきたということです。
こうした変化について、韓国軍は、アメリカの高高度迎撃ミサイルシステム「サード」の韓国配備を受けて中断していた両国の国防戦略対話が、最近5年ぶりに再開されたことと関係があるとみています。
戦略対話で、両国は海軍・空軍にもホットラインを設置するための覚書の改定や災害時の救援協力の推進など、防衛分野の交流・協力を強化することで一致しています。