韓国とロシアの防衛当局は、23日と24日の2日間、非公開の合同軍事委員会を開き、防空識別圏の周辺での偶発的な衝突を防止するための方策などについて協議しています。
今回の会議では、防空識別圏での偶発的な衝突防止の方策について協議し、防空識別圏やその周辺の上空を飛行する航空機に関する情報を交換するためのホットライン(直通電話)の設置や、この内容を盛り込んだ了解覚書(MOU)の締結について議論するということです。
両国空軍間のホットラインの設置を巡っては、去年8月にすでに合意されており、去年11月には、ホットライン設置のためのMOUの内容についての協議も行われましたが、それ以来進展は見られませんでした。
そんな中、ことし7月にロシアのA50早期警戒管制機が独島付近の韓国領空に進入し、外交問題に発展したことを受け、ロシア側が韓国側との協力体制づくりの必要性を認識したことが、今回の会議につながったとみられます。
この日の会議で韓国側は、ロシアの軍用機6機が前日、韓国防空識別圏(KADIZ)に進入したことについて強く抗議し、再発防止を求めるものとみられます。