韓国国防部は1日、韓国の空軍機が「国軍の日」に合わせて独島(日本でいう竹島)領空を飛行したことを日本政府が抗議したことに対し「 一考の価値もない」と反発しました。
韓国の大邱(テグ)空軍基地では1日、「国軍の日」の記念式典が開かれ、韓国の戦闘機が独島付近の海域の上空を飛行するデモンストレーションが行われました。
これを受け、外務省の滝崎成樹アジア大洋州局長は1日、在日韓国大使館の金敬翰(キム・ギョンファン)次席公使に電話し「日本が事前に中止を申し入れたにもかかわらず、今回、韓国軍の戦闘機による竹島周辺の飛行が行われたことは、竹島が歴史的事実に照らしても国際法上も、明らかに日本固有の領土であることに鑑み、到底受け入れることはできず極めて遺憾だ」と強く抗議しました。また河野防衛大臣も記者会見で「(韓国の)防衛当局がそういう行動に出るのは、いかがなものかというふうに思います」と述べました。
これに対して、韓国国防部は「韓国固有の領土である独島上空を韓国の空軍機が飛行したことに対して、日本側が韓国の次席公使に抗議し、領有権の主張を繰り返したことについて強く抗議する。このようなことが二度と起きないよう厳重に求める」と日本の対応を批判しました。そのうえで「独島は歴史的かつ地理的にも、そして国際法上も、韓国固有の領土であることは明らかであり、独島が日本固有の領土だとする主張については一考の価値もない。韓国軍は独島の領有権を損なおうとするあらゆる試みに対し断固として対応する」と述べ、独島が韓国領であることを強調しました。