日本の原田義昭環境相が福島第1原発から出る放射性物質を除去したあとの処理水について「海洋放出しかない」と発言し、物議を呼ぶなか、韓国外交部は「処理水の処分方法はまだ何も決まっていないことを日本政府から確認した」ことを明らかにしました。
外交部の当局者は、「福島第1原発の処理水の最終的な処分方法や決定時期はまだ決まっていないというのが、これまでに確認された日本政府の公式な立場で、韓国政府は今後も動向を注意深く見守っていく」と話しました。
韓国政府は、福島第1原発の処理水の処分に関する情報共有を求める文書を日本政府に伝達し、国際的な協力を求める文書をIAEA=国際原子力機関に送っています。
原田環境相は10日、記者会見で東京電力福島第1原発の処理水について「海洋に放出して希釈するほかに選択肢はない。原子力規制委員長も、海洋放出の安全性は科学的にも問題はないと指摘している」と述べています。