金賢美(キム・ヒョンミ)国土交通部長官は10日、記者会見で、済州島南端の空域を通る航空回廊の運用見直しについて、日本政府が協議に責任ある姿勢で臨むよう呼びかけました。
航空回廊は、航空路の設定が難しい特殊な環境で、特定の高度でだけ飛行を可能とする区域です。
済州島南端の航空回廊は、韓国の飛行情報区内にありますが、航空交通管制業務は中国と日本が担当しています。このため世界の航空会社で構成される国際航空運送協会(IATA)などはこの航空回廊を通る旅客機に対して複雑な航空管制に注意するよう呼びかけています。
韓国政府は、済州島を経由する新たな航路を開設し、この航空回廊の交通量を分散させる方法や、航空交通の流れを一方向に調整する方法を提案し、中国や日本、国際民間航空機関(ICAO)などと協議を進めています。
これについて中国や国際民間航空機関とはコンセンサスを形成し、協議を行っていますが、日本は韓国政府の数回にわたる協力要請にも応じていません。