曺国（チョ・グク）法務部長官をめぐる疑惑を捜査している検察に対して、法務部が尹錫悦（ユン・ソギョル）検察総長を外して独立の捜査チームをつくることを提案したことがわかりました。
尹総長は2016年に朴槿恵（パク・クネ）前大統領の親友、崔順実（チェ・スンシル）被告の国政介入事件を捜査する特別検察官のチーム長を務め、今年7月に高検トップを経験せずに検察総長に就任する異例の抜てきを受けた人物です。
複数の法務部高官が、曺長官の就任式が行われた9日に検察幹部に電話を入れ、尹総長を外して独立した特別捜査チームをつくることを提案したということです。
尹総長は、こうした提案に関する報告を受け、捜査の公正性や信頼性を損ねる可能性があるとしてただちに拒否する意向を伝えたとされます。
こうした提案についてマスコミが報じると、法務部は、「一つのアイディアであって、曺長官には報告していない」として、捜査への介入の意図はないと説明しました。
曺国法務部長官は、自身と家族をめぐる捜査については、報告を受けないなど介入しないとする立場を繰り返し示してきました。