韓国の検察は9日、朴槿恵(パク・クネ)前大統領が申し立てた刑の執行停止について、ことし4月に続き、再び認めないことを決定しました。
ソウル中央地検はこの日、刑の執行停止をめぐる審議委員会を開催し「朴前大統領は、現在、受刑生活が不可能な状態とは見受けられない」として、朴前大統領の申し立てを却下することを議決したと明らかにしました。
朴前大統領の弁護人は今月5日、「朴前大統領は持病の治療が必要であり、刑の執行により健康を損なわれるか、生命を保全できないおそれがある場合に該当する」として刑の執行停止を申請しました。
これを受けて検察は、朴前大統領の現在の健康状態を綿密にチェックし、医療や法の専門家らの諮問を受けた結果、「刑の執行により健康を損なわれるか、生命を保全できないおそれがある場合」とは考えにくいとの結論を出しました。
朴前大統領は、ことし4月にも椎間板ヘルニアなどの症状による痛みと、これによる睡眠障害を訴え、刑の執行停止を申し立てましたが、認められませんでした。