ハリス韓国駐在アメリカ大使が韓米同盟について「地域全体の安全保障と安定のための礎の役割を果たしてきた」と述べました。
ハリス大使は4日、モルディブで開かれたインド洋コンファレンス(IOC)で基調演説し、「韓米同盟は、韓半島の平和と繁栄の基盤であり、地域全体の安全保障と安定のための礎の役割を果たしてきた」と話しました。
また北韓については、「国連が禁止する武器開発プログラムを続けているが、状況は1年半前よりよくなった」と評価しました。
さらに、ことし6月に板門店で行われた南北とアメリカの首脳会談に触れ、「その瞬間は、韓半島の平和、繁栄、安定への希望を広げる韓米同盟の力と団結力が示された」と話しました。
ハリス大使は、日本について、「アメリカのもっとも偉大なパートナーの一つだ」としたうえで、過去の分裂を克服し、例外的に緊密な協力関係を築いてきた」と評価しました。
ハリス大使が、公の場で韓国に関する発言をしたのは、先月22日に韓国政府がGSOMIAの破棄決定を発表し、韓米同盟のき裂が懸念されるという声が出て以来です。
ハリス大使は、外交部の趙世暎(チョ・セヨン)第1次官に先月28日、呼ばれ、批判を自制するよう求められました。
その後、韓国国防部がソウルで開催するソウル安保対話に出席せず、モルディブで開かれたインド洋コンファレンスに出席したため、韓国政府に対する不満を表したものだとする見方が出ていました。