東南アジア3か国を歴訪している文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4日、ミャンマーの旧首都、ヤンゴンにある、独立の英雄、アウン・サン将軍らが祭られる「アウン・サン廟」を訪れ、「大韓民国殉国使節追悼碑」を参拝しました。
この追悼碑は1983年10月に北韓の工作員による爆弾テロで犠牲になった徐錫俊(ソ・ソクチュン)副総理をはじめ閣僚や記者を含めた韓国の外交使節団、合わせて17人を悼むために2014年に建てられたもので、韓国の大統領が訪れたのはこれが初めてです。
文大統領は花束を手向け、焼香して、犠牲者を追悼しました。
大統領府青瓦台は、今回の参拝について、「韓半島の平和と統一を祈り、国家有功者を礼遇するため」と説明しました。
アウン・サン将軍はアウン・サン・スー・チー国家顧問の父親で、ミャンマー独立のために戦った英雄として今も尊敬を集めています。そのため、ミャンマー人にとっては「神聖で特別な場所」である「アウン・サン廟」に、韓国人の追悼碑を建立する計画が持ち上がった当時は、反対の声も上がりました。しかし、2012年にミャンマーのテイン・セイン大統領が韓国を訪れたことをきっかけに協力が得られ、建立が実現しました。
ミャンマーでの日程を終えた文大統領は現地時間の5日午前、最後の訪問国のラオスに向かいました。
韓国の大統領がラオスを国賓訪問するのは初めてで、文大統領はラオスに到着し、公式歓迎式に出席したあと、ブンニャン大統領と首脳会談を行います。