文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、法務部長官候補に指名した曺国（チョ・グク）氏の人事聴聞会報告書を、今週6日までに大統領府に送るよう国会に改めて要請しました。
大統領府青瓦台の尹道漢（ユン・ドハン）国民疎通首席秘書官は、3日午後、東南アジア3か国を歴訪中の文大統領が、6日までに、曺国氏を含む人事聴聞対象者6人の人事聴聞会報告書を大統領府に送るよう国会に要請したことを明らかにしました。
このことから文大統領は、野党の強い反発を押し切って曺国氏の法務部長官への任命強行に踏み切るものとみられます。
国会では2日から2日間の日程で曺国氏の適格性を審査する人事聴聞会が予定されていましたが、家族を証人として呼ぶかどうかをめぐって与野党が対立し、開催されていません。
こうしたなかで曺国氏は、2日、11時間におよぶ記者会見を開き、娘の大学への不正入学疑惑などについて関与を否定し、辞退する考えがないことを強調しました。
法務部長官候補に指名された曺国前大統領府民情首席秘書官をめぐっては、娘の大学への不正入学や奨学金を不正に何度も受け取った疑惑のほか、私募ファンドへの家族の投資をめぐる疑惑など様々な疑惑が浮上し、検察が関係先を捜索するなど捜査を進めています。